日本でも確実に浸透する、と思われるサービスがある。facebookやtwitterといったWeb2.0サービス、と呼ばれるコミュニケーションツールだ。
こうしたツールを使う時代では、自ら売り込まないで、より多くの推薦やファンを獲得し、お客さんたちとのゆるやかで良好なコミュニティを築くことが成功の近道になる。
「E-コマース」だけだと、サービスやグッズはなかなか売りづらいし売れにくい。ユーザーがコンテンツを作り、そのコンテンツは他のユーザーを引き寄せ、ユーザーとあなたとが作り上げるコミュニティーがあれば、その中で紹介するサービスやグッズは、ぐっと売れやすくなるからだ。
だが、それを知らない人は、たとえ優れたマーケッターとはいえ、自分のサイトへ誘導したくなるTwitterコメントを書いてしまう。

マット・バカック氏は優れたインターネット・マーケッターの1人だ。彼が販売しているインターネットマーケティング情報やツールはとても優れているものが多い。だが、そんな彼でも、Twitterの使い方には不慣れなようだ。左上のメッセージを見て欲しい。
「Facebookの友人とTwitterのフォロー登録している人へ。私は、あなたのために2000ドルの価値ある無料チケットを何枚か確保したよ。ここへ進んでね。→http://〇〇〇」
彼のメッセージにしたがって進んでいくと、
1.メール登録ページが現れる。「メール登録したら2000ドルの価値ある無料チケットが
当たるよ登録してね、と書いてある。ああそうか、メール登録しろってことか」
と登録する
2.すると彼が主催するセミナーサイトにたどり着く
3.「なんだよ、結局は売り込みか」とがっかりする。しかも、2000ドルっていうのは、
セミナー代金だ。金融不況が起こったってこと、彼はわかってんの?アホかこいつ、
二度と見るか、って嫌な気持ちを残して去る。
これまではこの方法は有効だった。重ねて言うけれど、マット氏はとても優れたインターネット・ダイレクト・マーケッター。彼がこれまで活用してきた方法は、もちろん現在でもダイレクトEメール。だから、そのダイレクトEメールで使っていた売り込み方法を、このTwitterというweb2.0の世界にも持ち込んでいるために、明らかに支持を失いつつあった。
結局、彼のメッセージはすべて「フォロー者のためではなくて、自分のためのメッセージばっかりかよ」と思われ始めている。だから、急速に支持を失う。「なんだよ、自分のための売り込みかよ」って具合に。メールが廃れた原因の1つに、売り込みのダイレクトEメールが頻発されたことで、もうメールが読まれなくなってしまった、ということがある。DMだったら切手代、封書代かかるから、慎重に言葉を選んで、受け取る相手の気持ちを考えて、ってやっていた人も、「メールなら無料だから」って具合に、考慮もそこそこに、とにかくメール出せばいいんだ、って具合に、バンバン出した。
いつも届くメッセージは、売り込みばかりのメッセージだったら、「あんた、オレをお金だと思っているんじゃないの?」「だんだんウザくなってきた」「はいはいさよなら」ってな具合だ。
ダイレクト・マーケッターたちがこのところ苦戦しているのは景気後退のせいばかりじゃない。この、大きなパラダイム・シフトが起こったのに、従来と同じやり方でメッセージを出していて、その変化に気づいていないか、気づいたとしても、なかなか変わることができなくなってしまっているからだ。
では、どうしたらいいのか。 今日再び、彼のTwitterをみて驚いた。
彼は明らかに変わったからだ。

売り込み型からコミュニケーション型に変わったんだ。明らかに彼のTwitterコメントは、彼の仲間やお客さんをフォローし、対話(ダイアログ:当社は対話を重視する日本の会社だから、ダイアログジャパン、すんません、余談でした。)形式に変わっている。登録者数も元々自社リストの登録者数が多く有効活用しているようだから、あっという間に2000件を超える登録者数を抱えている。
彼のマーケティング活動は、また軌道に乗りつつあるようだ。
それでは。今日もお元気で!




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