
■そんなことがあるんか・・・って話なんですが・・・
実は、僕のクライアントさんに木工職人さん(匿名ですんません)がいるんです。彼、とっても真面目な職人さんで、ええもん作ってがんばってるわけです。ボランティアとかも熱心で、被災された方への応援にも出かけてるんですね。とっても真面目で好青年、というか、好おっさん(笑)。
で、問題は、彼、「儲かんない」「売れない」って嘆いていること。
彼「後藤さん、売れないっすよ。自分としてはいい作品作ってんのに、どうしてっていうのがあるんスよ。なんで売れないだろうねえ」
私「うーん、ちょっとコピーとか、ホームページとかみてみると・・・あれ?○○さん、あのさぁ「買ってくれ」というか「注文はこちら」ってのが、ないじゃん。なんで無いの?これ無いから買えないよ。」
彼「いやー実は・・・」って彼が話してくれた内容が驚いたんですよ。そんなことあるか!ってね。
■どいうこと?
彼「実は・・・お恥ずかしい話ですが、私、お客さんが怖いんです。」って話し始めたんだよ。
なんでも、数年前、工房に来てくれたお客さんとモメてトラブルになった、というんです。それ以降、「ほしい」とお客さんに言われても、また、お金もらって嫌な思いするんだったら、無料であげてしまったほうがいい、あげればお客さんは喜ぶし、タダだからクレームしてくるわけもないし、どうせ材料費くらいなんだから、特にそんなに大きな損することもないし・・・と、無料で配り始めたんだって。
私「そんなのダメじゃん。あなた、それじゃ売れないよ」
彼「そうなんですよ。わかってはいるんですが・・・怖いんです。怖くて売れない」
私「・・・」
彼の工房に、「あそこはタダだから」って話を聞いた人達がやってくるようになった。で、もう「○○○円下さい」って言えなくなっちゃった。
「タダって聞いてきたのに、カネ取るんかい!」ってまたトラブっちゃう。
もうモメるのやだからまた無料にする。
いっくら地元で取れる木材だからっていっても、金具もあれば、ちょっとした装飾もある。
それは買ってきて付けているわけだ。で、さすがに彼、持ち出しばかりで赤字になって埋められなくなってきた。で、どうしたかって、他の所でアルバイトっていうか、お手伝いしてそのお金で埋め合わせしている、って言うんですよ。
本業が不況で右肩下がりになっちゃった、低価格化でお金とれなくなった、という話じゃなくて、お金取ることに対する「怖れ」がトラウマになっちゃって、商売自体への「罪悪感」「嫌悪感」が先にたってしまって、もうまともに商売できないってことだったんです。
私はてっきり「地場産業が傾いて、そこからのV字回復を・・・」という話だと思っていたから、驚いたわけですよ。
なぜって、心理的なトラウマが原因で売上が下がっちゃった、ということだとね。
これは経営コンサルタントの領域じゃなくて、心理カウンセラーの領域だからね。
とはいえ、「あなた、精神科医行きなさい」って突き放すこともできないからさ、一緒に解決できるところまでやってみよう、ってことになったんです。
そこで取り組んだのが、このレッスン。
「怖れを手放す」。
■「怖れを手放す」とは?
「愛とは怖れを手放すこと」などで著名なジェラルド・ジャンポールスキー博士が取り組んでいるアティチュードナル・ヒーリングで使われている手法があります。私自身、専門家ではないので、一緒に本を読みながら話しをしながら、ゆっくりゆっくりとコンサルティングをしています。
最初から彼もなんとか乗り越えたい、と意欲的なので、現在はゆっくりながら「今度は売ってみよか」なんて徐々に進んでいて、いい感じになってきています。
■そこで、ピンチャン塾「こころの奥底にある「怖れを手放す方法」でも!
眠っている才能を引き出し、次代のリーダーを輩出するために毎週行なっている勉強会が「ピンチはチャンスのビジネス塾」です。
今週はこのピンチャン塾の中で、この演習を体験してもらいました。
参加者の声、ほんの一部ですが、ご紹介します。
それでは。今日もお元気で!
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